不要なトラクターや農機具を売りたいけれど、売却したら税金がかかる?確定申告は必要?と不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで本記事ではそんな不安を解消すべく、トラクターや農機具売却時に税金はかかるのか、確定申告は必要なのかについて解説します。不安を感じている方はぜひこの記事を最後までお読みください。
トラクター売却時の税金はどのように計算される?
トラクター売却時の税金はどのように計算されるのかと疑問に思う方も多いのではないでしょうか。そこでここでは、トラクター売却における税額計算について解説します。
トラクターの売却で税金はかかる?
結論からお伝えすると、多くの場合、トラクターの売却において税金はかかりません。なぜなら、売却で税金がかかるのは、トラクターの購入金額よりも、売却時に受け取った金額が大きい場合のみとなっているためです。
ほとんどの場合、トラクターの売却価格は購入価格よりも小さくなります。その理由は、トラクターは使っているうちに程度が悪くなっていき、耐用年数も少なくなってくるため、相対的に価値は下がっているからです。
ただし、購入金額よりも高く買い取ってもらった場合には課税対象となるため注意が必要です。
農機具売却における確定申告の必要性
ここまでは、トラクター売却時の税金について触れてきました。では農機具売却時の確定申告はどのような場合に必要となるのでしょうか。ここでは、農機具売却における確定申告の必要性について解説します。
農機具売却で確定申告は必要?
農機具売却において確定申告が必要なのは、農機具の購入金額よりも買取業者などに買い取ってもらう金額のほうが高い場合に限ります。購入金額よりも買取価格が高い場合には、課税対象になるとともに確定申告が必要です。
税法上、農機具売却で得た収入は「譲渡所得」に分類され、特別控除額を差し引いても利益が出る場合には、利益に対して課税されるため確定申告が必要になります。
ただし、農機具の売却で得た収入が必ずしも譲渡所得となるわけではなく、農機具の購入金額よりも買取金額がマイナスになった場合には、利益が出ていないとみなされ、譲渡所得として確定申告に記載する必要はありません。
農機具売却時に知っておきたいポイント
農機具を売却する際には、事前に押さえておきたいポイントがいくつかあり、少しでも高く売却するための工夫が必要です。ここでは、農機具売却時に知っておきたいポイントについて解説します。
程度に注意を払っておく
農機具を少しでも高く売りたいのであれば、日ごろから農機具の程度に注意を払っておくのがおすすめです。買取業者の査定では、農機具の程度が買取金額に大きく影響します。
泥や土で汚れていたり、キズが多かったりすると、それにともない買取金額を減額される場合があります。そのため、査定を依頼する前には農機具を綺麗に保っておくのがおすすめです。
特に、トラクターなどの場合には、運転席やタイヤ周りは入念に清掃しておくと、印象がよくなり高額査定を得られる可能性が高まります。
できる限り早期に売却する
農機具を少しでも高く売るためには、できる限り早めに売却するのが重要になります。一般的にどんなものでも古くなればなるほど価値は下がり、新しいものほど価値が高く高値での売却が可能です。
7年以上使っている農機具と2~3年しか使っていない農機具であれば、後者のほうが高く売れるのは言うまでもありません。そのため、買い替えや離農を考えてるのであれば、できる限り早期に売却することが大切です。
また、農機具には走行距離がない代わりに「アワメーター」というものがあります。買取査定の際にはアワメーター500時間あたりが査定の分かれ目と言われており、1,000時間を超えると査定金額は一気に下がるため注意が必要です。
需要の高まる時期に売却する
農機具にはそれぞれ需要の高まる時期が存在します。当然のことながら、需要の高まる時期には買取金額が上がり、他の時期よりも高額査定を得られる可能性が高い傾向です。
田植え機であれば、田植えの季節前の春先、コンバインであれば収穫の秋に向けてそれぞれ需要が高まります。農機具の売却を検討中であれば、需要の高まる時期にタイミングを合わせるのがおすすめです。
買取強化している業者に売却する
買取業者では、特定の農機具に限定して買取を強化しているケースが多く見られます。トラクターの買取を強化、コンバインの買取を強化、あるいはクボタやヤンマーといった特定のメーカーの買取を強化など、買取業者によって買取強化する農機具は異なります。
そのため、売却を検討している農機具を買取強化している業者を事前に調べ、よく選定したうえで査定依頼するのがおすすめです。
複数の業者に査定を依頼する
複数の買取業者に査定を依頼することも、農機具を高く買い取ってもらうために有効な方法です。買取金額は業者によって大きく異なるため、後悔しないためにも最低でも2~3社には査定金額を出してもらい、一番高い業者に売るのがおすすめです。
まとめ
今回はトラクター・農機具売却時に税金がかかるケースや確定申告の必要性について解説しました。トラクターや農機具を売却する際には、基本的に売却益は所得税の課税対象となり、確定申告が必要です。ただし、買取金額が購入金額以下であれば非課税となり、確定申告への記載も不要となります。また、売却金額を高くするためには、市場価値や需要を把握し、買取業者との交渉をしっかりおこなうことがポイントです。さらに、売却時の手続きや書類作成にも注意が必要です。売却に際しては、買取を強化している業者を見つけたり、複数の業者に査定依頼したりすることで、高額な買取が実現できます。トラクターや農機具売却時の税金や確定申告に不安を感じているのであれば、ぜひこの記事にある内容を参考にしてみてください。