トラクターやコンバインを利用しなくなったのであればナンバープレートを返納し、廃車手続きする必要があります。廃車手続きせずに、そのまま放置すると年間で2,000円ほどの小型特殊自動車税がかかるので注意してください。そこで本記事では、廃車手続きの方法について紹介します。廃車を検討している人にとって必見の内容となっています。
トラクターやコンバインの廃車手続きの基本
トラクターやコンバインが故障し、利用しなくなった際にはナンバープレートを返納し廃車手続きする必要があります。時速35km以下の農耕用トラクターであれば、年間で2,000円ほどの小型特殊自動車税がかかるため速やかに廃車手続きした方がいいでしょう。
税金は4月1日時点でトラクターやコンバインを所有していた場合に発生します。そのため、3月末までに廃車手続きをしていれば税金の負担はありません。
必要な書類と手続きの流れ
廃車手続きする際に必要な書類を説明したうえで、廃車手続きの流れもあわせてお伝えします。
廃車手続きに必要な書類
トラクターやコンバインの廃車手続きに必要な書類は、軽自動車税(種別割)廃車申告書兼標識返納書・ナンバープレート・標識交付証明書(申告済証)・届出者の本人確認書類・印鑑です。
軽自動車税(種別割)廃車申告書兼標識返納書は、トラクターやコンバインなどの小型特殊自動車を廃車にし、ナンバープレートを返納する際に必要な書類です。この書類は役所のホームページからダウンロードできるので必要事項を記入のうえ提出してください。
ナンバープレートはトラクターやコンバインについているものを取り外し役所に返納します。ナンバープレートの返納を忘れると毎年税金を納める必要が出てくるので注意しましょう。標識交付証明書(申告済証)はなくても手続き可能ですが、廃車・名義変更する際に必要な書類なので準備してください。
届出者の本人確認書類は、運転免許証やマイナンバーカードなど顔写真付きのものを1点用意しましょう。また所有者以外が代理人として廃車手続きする際は委任状が必要です。委任状の記載方法が分からない場合は役所に確認してから作成してください。
廃車手続きの流れ
トラクターやコンバインなどの小型特殊自動車を廃車手続きする際は、書類を揃えてから管轄の軽自動車検査協会にいきましょう。書類の書き方が分からなかったり、なんらかの理由で書類を揃えられなかったりする場合は問い合わせするといいでしょう。
買取業者への買取依頼する方法もあり
廃車手続きを済ませたあとは買取業者にトラクターやコンバインを売却するといいでしょう。買取業者を利用する以外の方法もあるので、それぞれ解説します。
買取業者に依頼する
廃車手続きが済んだトラクターやコンバインは買取業者に依頼することで現金化できます。使わなくなったトラクターなどを倉庫に置いていても場所を取るだけなので、積極的に買取業者を利用するといいでしょう。
電話やLINEなどで簡単に見積り査定してくれるので、いくらで売れるのか確かめてみてください。売却する際には、買取業者のスタッフが現地まで駆けつけてくれ出張買取してくれます。
そのため、故障して動かなくなったトラクターやコンバインであっても問題なく売却できます。トラクターであれば走行距離や状態にもよりますが、30~100万円ほどで買取してくれることも珍しくありません。
廃棄処分する
トラクターやコンバインを自動車廃棄処分場に持ち込む方法もあります。自動車廃棄処分場は廃車や古い車を処分する場所なので農機具であっても問題ありません。しかし、地域によっては廃棄処分に関する規制が違うため、一度自治体や廃棄物管理部門に問い合わせてから処分を進めた方がいいでしょう。
下取りに出す
トラクターなどの農機具を新品に買い替える場合には下取りに出すのも一つの方法です。農機具を扱う業者または、農協(JA)に依頼できます。しかし、農協(JA)は中古の農機具を買取することに対して消極的なため、農機具買取業者を利用した方が高値で下取りしてくれます。
オークションを利用する
自分の手でネットオークションに出品するのもいいでしょう。ヤフオクやメルカリではトラクターのような専門的な機器に関しても出品されています。
ネットオークションで売却しようと考える人は多くおり、自分が決めた売値で出品できるので最大限高く売れる可能性があります。しかし、絶対に売れるとは限らず、手間やトラブルが発生することもあるため注意が必要です。
トラクターやコンバインを高く売るコツ
トラクターやコンバインを相場よりも高く売るなら、見た目を整えておくことが重要です。トラクターに泥や埃がついていると査定する際の印象が悪くなるのでキレイにしておきましょう。
車を洗車するような感じで、ブラシやタオルを使って汚れを落としてから買取依頼してください。また日ごろからメンテナンスしておき、簡単な故障の場合は予め直しておくといいでしょう。もし、故障がある場合は買取業者のスタッフに正直に不具合箇所を伝えた方が好印象です。
まとめ
本記事では、トラクターやコンバインの廃車手続きについて紹介してきました。廃車手続きせずに、そのまま放置すると年間で2,000円ほどの小型特殊自動車税が発生するので注意してください。軽自動車税(種別割)廃車申告書兼標識返納書・ナンバープレート・標識交付証明書(申告済証)・届出者の本人確認書類・印鑑を用意のうえ廃車手続きを進めましょう。また手続きが済んだら農機具買取業者に買取依頼することをおすすめします。出張買取してくれるうえに、電話やLINEから見積り査定できるので気軽に利用できます。たとえ故障していても高価買取が期待できるので、気になる人は一度相談してみることをおすすめします。